☆203号室の謎。 /染井さん











季節は夏。夏といったら熱い。夏バテ。

特に緋咲さんは夏に弱い。要注意。

ご飯の仕度をするのは土屋さん。台所は土屋さんの聖域ってことで。

残り二人に台所を任せたらとんでもないことになりそうだから。

そこで土屋さんは夏に弱い緋咲さんのために毎日スタミナのつく料理を作ります。

肉料理。

でも緋咲さんはいつも肉を除けて野菜ばっかり食べるんです。

今日も今日とて夕食に三人ですき焼きを食べることになりました。

けれど。

「緋咲さん、ちゃんと肉も食べて下さいね」と土屋さんが言っても、

「あー」

返ってくるのは生返事ばかり。

その箸が進むのは白菜しらたきえのき葱。

「あっ。緋咲さんその肉食べないんですか?」

「…食うか?」

「わーい!」

そうこうしている間にいつも緋咲さんの分の肉も相賀さんが食べてしまいます。



(まあそりゃ緋咲さんがいいって言うんでしたら別に俺も無理に止めはしませんけど

 本当は食べて欲しかった大体緋咲さんは相賀に甘すぎるっていうか相賀も相賀で

 調子に乗ってんじゃねえぞこの野郎ああもう緋咲さんには俺の気持ちが伝わってないのかな

 大丈夫かな緋咲さんもう貧血起こして倒れても知りませんよ緋咲さん緋咲さん緋咲さん緋咲さん)



ぷつり。



「もー今回は俺も我慢出来ませんよっ!」

ついにキレる土屋さん。

卓袱台を叩いて叫ぶと同時に猛烈に野菜ばかりを食べ始める土屋さん。

無言。

その姿にちょっとだけ驚く二人。

相賀さんが声をかけても無視してもくもくと食べ続けます。怖いです。

(…んだよ何怒ってんだよアイツ…)

何となくムッとする緋咲さん。

でも土屋さんが気になる。

何となくだけど気になる。どうしよう。





さてこの後二人はちゃんと仲直りが出来るのでしょうか…?(終わっとけ)







☆★☆★☆
ケンカする土緋…。怒る土屋は緋咲さんの事を思ってだったんですね〜〜vv愛です(笑)
そして貧血でぶっ倒れる緋咲さんを想像してまた萌えましたー!(笑)
このお話の続きを緋川さんが書いてくださいましたvv


(20042.28)
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