☆冬の洗濯/チイ







家事は出来ないけど、洗濯だけは得意なマー坊…だったらいいなvv
(もちろん、洗濯以外はアッちゃんがやるんですよ。アッちゃんは仕事に家事に大忙し!!)





AM:10:00 庭
(どうやら共同の洗濯干し場が庭にあるらしい・笑)



洗濯籠片手に、庭に洗濯を干しにやってきたマー坊。

真冬なので、空気が冷たい。

吐く息が白くて、それを見るとまた寒さを実感する。

しかし、マー坊は寒さに強いので(風の子)、フンフンと鼻歌混じりで洗濯干しに取り掛かります。

「♪〜〜」

パンパン、と皺を伸ばしてハンガーへ。そして竿竹へ。

機嫌良く洗濯物を干すマー坊だけど、湿った洗濯物は空気の冷たさを吸収してとても冷たいの。

「あー冷てーなぁ…」

しばらくすると手が凍りつくようで、自分の手を握り締める。



「マー坊!」

「ほえ?アッちゃん?」

え〜っと、アッちゃんは忘れ物を取りに帰って来ました。

「ちっと忘れモンしてよー」

…何を忘れたのかは知りません(笑)何だろう…。

「オメー寒くねーのか?」

アッちゃんはマー坊の様子を見て言います。

「ウン」

マー坊はトレーナー一枚。

もっと上着を着てほしい。ってゆーか、それ部屋の中と一緒の格好じゃねーかよ!

「でも手は凍る〜」

アッちゃんはマー坊の冷たくなった手を自分の手で包み込んでやります。

「冷てェ…」

「だろ〜?」

アッちゃんはそんなマー坊の手を自分の口元に持っていって、ハ〜って温めてやるのです。

「ぬくいvv」

ニッコリとマー坊が笑うのを見て、可愛いなァ、とアッちゃんはまた幸せ気分です。

で、顔を近づけてチューです。

いつでも何処でもな人達です…。

…新婚さんだしさ〜。





そこに通りかかったのは、新婚さんにもかかわらず、

緋咲さんがちっともそういう雰囲気になってくれないので、

スッカリやさぐれた気持ちになっている土屋。

「テメーら…こんな庭先でイチャイチャしてんじゃねーよ…コロスぞ?!」

「あー?!殺す?…やってみろよー?!」

「オイ、…マー坊、やめろって」

ピキるマー坊を宥めるアッちゃん。

…コイツらはいつでもどこでもイチャイチャしやがって!

恥を知れ、恥を!!

…あ〜、ムカツク。

というのは、どうにもこうにも不幸なカンジの土屋の心境。

「…あ、じゃあ、オレぁ行くからよ…」

「ウン」

「ケンカすんなよ…?」

「えー…分かんねェけどォ…アッちゃんがそーいうなら頑張るvv」

にっこり笑うマー坊にちょっと心配顔のアッちゃん。

「…オウ」

ご近所さんとはあんまりモメるのはよくねェだろ、とか思ったり。

しかし、そろそろ仕事に戻らねばならないので、微妙な空気を纏っている二人を残して、

真嶋商会に戻るアッちゃんなのでした。



「でー?…ケンカしちゃうか?」

洗濯干しの続きに取り掛かりながら、チラリと横目で土屋を見上げるマー坊。

アッちゃんにはああ言ったものの、どうにも好戦的であります。

「…フン」

土屋はどうもマー坊とは話が通じ合わないカンジがするので、

ムカツキながらもその場を後にするのでした。


緋川さん作:やさぐれ土屋とラブラブ秋マー


☆★☆★

マー坊は家事出来ないけど、洗濯だけは得意らしく。
土屋虐めで盛り上がる203号室の様子を見守りながら(笑)、
とっとと秋マーを更新するチイでございます。
可愛そうな土屋ついでに土屋を出してしまいました!
土屋とマー坊って話通じなさそうじゃないですか…?(というかマー坊は色々と話通じなさそう/笑)


(2004.2.5)
  戻る