受けコの逆襲(ギャグですよ)
あの時拓ちゃんがオレを捕まえてくれなかったら、今頃こうして痛がる事もできなかった。
「な!アッちゃん」
「オウ」
「オレ、マジであん時死んでなくて良かった〜」
「ああ」
「……こーしてられんコトもすげー幸せ…」
「…オーヨ…」
唇を寄せ合って囁きあう。
オレが目を離した隙に危ねー目に合ってんじゃねーよ……
秋生は真里の頭を引き寄せながら思う。
「で、オレ思ったんだけど〜…」
「あ?」
「人間、いつ死ぬか分かんねーじゃん?」
「まー、そりゃよ…」
「遣り残したコトがー…とか思うのってすげーイヤじゃん?」
「まーな」
一体、どうしたんだよ。マー坊。
「という訳で、……」
「……ああ??」
ガバッと体勢を逆転される。
真里は秋生を押し倒しながらニッコリ笑った。
「オレもたまには入れる方したい」
「は??」
???まさか。
「マー坊、オメー何言ってんだべ…?」
「……だから〜オレも入れたい」
?!?!
ありえねーしッ!!
イヤ、ありえるのか??
いつもと逆を想像してみる秋生。(即ちマー坊×秋生)
まー…実際マー坊も男だしな。その気持ちは分かる。
たまにはそういう気になるかもしれない…。
しかし…どう考えても、自分がヤラれるのは想像できない。
本気でありえねェ…。
そんな自分には考えられない事をマー坊にさせているのだが。
マー坊の場合は全然、イケル。むしろクル。
で、自分の場合。
だってよー…オレだぜ?
……やっぱ、ありえねえよ…!!
ちょっと考えてしまったが、秋生の考えは変わらなかった。
何だかその気になって、コトに及ぼうとするマー坊。
……ヤバイ。
ここは、マー坊にはワリーけどよ…それは譲れねー!!
「よせって!」
「アイタタタタッ!!」
ワリーな、マー坊。
負傷中のマー坊の左腕を掴んで、無理やり体を逆転させる。
「イテーのにッ!何すんだよ〜!」
悪いけどオレも必死なんだ。
説得:その@
「…マー坊、よく聞けよ」
秋生はマー坊の上に圧し掛かって真剣に告げる。
「…何?」
マー坊は不満顔だ。
「そのよ…入れる方ってのはよ、オレみてーにガマン強くねーとダメなんだよ…」
「…ガマン強いってゆーか、アッちゃんの場合、遅漏なんじゃねー?」
「ンな事ねーって……でよ、先にイク訳にはいかねーんだよ」
「ウソ、ただイケねーだけなんじゃねーの…あんまりしつこいのも疲れんだよナー…」
……何だか色々ヤなコト言うマー坊だな(笑)
「……(マー坊の文句は置いといて)オメーはよ…なんつーか、感じやすいほーだろ?」
「…ダメ〜?」
少し照れるマー坊。
「ダメだべ!入れる方は先にイッてはならない!」
まるで、どこぞのエライ人の言葉を述べるように断言する秋生。
「い〜じゃん、アッちゃんがちょっとガマンすれば。」
「……」
「オレが2回イクうちにアッちゃん1回くらいのカンジで」
「……」
秋生は思った。
マー坊、悪!…というかこういうの何て言ったら良いのだろう。
無邪気に自分勝手!!
(しかし秋生も人のこと言えない)
説得:そのA
「あのよ、マー坊。イイコト教えてやろーか」
「何?」
「実はよ…ヤるよりヤラれる方がキモチイんだぜ?」
「……」
そんな事言われてもなー、なマー坊。
「ホラよォ、マッサージとかも、人にやってもらう方が気持がいいだろ?」
「まー、そうだけどさ」
「オレはよ、オメーが一杯キモチイほーがいーんだよ」
「アッちゃん…」
お?説得成功か??
「…でもさ、どっちがキモチイとかさ、比較してみて初めて分かるモンなんじゃねえ?」
はッ!確かに。確かにナ…と反対に逆襲される秋生。
「…アッちゃん、両方した事、あんの?」
「ねーよッ!!」
「じゃー、何でヤラレル方がイイとかわかんだよー?」
「……」
あ〜何だ、今日のマー坊は頭が回るじゃねーかよ…。
「そ、そーゆー話だもんよォ…」
ああ、説得力ねー…ガックシな秋生。
そもそも…ホントのトコはどうなんだよ、チクショー(←笑)
ハッ!もしかして…マー坊、普段オレにヤラレてんのに満足してねーのか……?
……だから役割交代?!
それって、全部オレが悪りーってコトかァ…?!
何だかとても落ち込んできた秋生!(笑)←誰かアッちゃんを助けてやって下さい…。
秋生の説得はまだまだ続く…しかし、落ち込んだスキに許してしまうかもしれない…。
うわ〜〜(笑)
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